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オイル交換は大事2016年8月21日
(エンジンオイル)
最近のBMWのエンジンオイルは2万キロ毎交換と言われています
しかし
2万キロ 4万キロ 6万キロで交換してきた車が
8万キロで交換する際 オイルはドロドロで フィラーキャップ内はヘドロ
すごい状態なお車を 何度も見てきました
オイルの影響で エンジン不調になったお車も何度も見てきました
その場合
「フラッシングしてオイル交換を早め早めで交換して治療して行きましょう」で
回復したお車も何台も見てきました
80年代の欧州車は3000キロぐらいで交換してあげないと
オイルは真っ黒になっていました。
もし 80年代の欧州車が 2万キロ以上交換しないと
こんな具合になってオイルラインも詰まり
オイルが潤滑できなくなり カムシャフトが焼きついてしまいます
この写真はヴェンチュラーでの整備中の実際の写真です
最近の車はエンジンの気密性やオイルの進化により 確かに交換のスパンは
大幅に伸びました
(市販車)
今は7000キロから8000キロで交換していれば問題ないと思います
絶対に1万キロまでには交換しましょう!
(サーキット仕様車)
全開サーキットならエンジンオイルは毎回交換 or 2回に1度交換
が おすすめです(季節によります)
(トランスミッションオイル)
トランスミッションオイルも同じです
エンジンオイルと違って燃焼室と隣り合わせではないので
交換時期はエンジンオイルとは違い 頻繁には必要ありません
しかし
9万キロATオイルを交換していない車両のAT内は写真の様になっています
真っ黒!
メタリック塗装のようにメラメラ
このメラメラした摩耗粉が AT内のスピードセンサーなどの電子機器に影響を
与え 変速がおかしくなったりする事が多いと考えます
ヴェンチュラーのお客様では
33万キロATオーバーホールを新車から行っていない メルセデス・ベンツW220
同じく
27万キロ ATオーバーホールを新車から行っていないBMWE90
どちらも 車検ごとにATフィルターとATオイルを交換しておりました。
どちらも残念ながら 乗り換えられる事となりましたが
BMWはヴェンチュラーのサービスカー兼代車として 只今元気に頑張っております
E90は定期的なATオイルの交換で どこまで壊れないか長期テスト中なんです
もし ATオイルとフィルターの交換を 定期的に交換していなかったら
メルセデスもBMWもとっくの昔に 間違いなく壊れています
VWGTIカップのレースでは エンジンオイルは毎戦交換
DSGオイルは2戦に一回交換
を行っておりました
VWカップレースではDSGオイルのオイルクーラーは必須で装着しなければ
故障の原因になっていました。
スポーツモデルといえども サーキット対策が されていないのが現状です。
ポルシェカレラカップも 同じです
過酷な状況では 街中では考えられないくらい負担になります
(市販車)
トランスミッションオイルは 4万キロで 交換していれば問題ないと思います
(サーキット仕様車)
全開サーキットならトランスミッションオイルは2~3回に1度交換
が おすすめです(季節によります)
オイルはトランスミッションやエンジンだけではありません
これは メルセデスベンツのABCポンプ(アクティブボディーコントロール)です
サスペンションのABCオイルも 汚れが原因でだめになります
ABCが壊れている車両は8万キロから10万キロの車両です
みんな ABCオイルがめちゃくちゃ真っ黒です
ABCのオイルとフィルター交換は 今までの経験上3万キロ毎がおすすめです
オイルは潤滑するために必要だから使用されます
オイルが無くなれば その機構は故障します
オイルの性能が著しく悪くなれば その機構は故障します
あくまでもオイルは摩擦を助けているだけで
その機構が永遠に故障しない 魔法の液体ではありません
(油圧制御の役目もあります)
オイルを必要とした機構が オイル交換の必要が無いなんてありえない
大昔 「ATオイルの交換のしすぎは壊れる」と言われるプロの方がいました。
オイルの交換のしすぎで 壊れるなんてありえない
逆に 交換のしすぎは なぜ壊れるか理論的に答えて欲しい
たぶん答えられないでしょう
ヴェンチュラーのエレベーターの油圧オイルも来年が交換時期です
超高額だけど仕方がない(汗)
(最後に)
2万キロ毎のエンジンオイルの交換と AT(DSG、PDK)は無交換が通用するのは
新車から数えて 2回めの車検か 頑張って3回目の車検で
車を乗り換える人だけに当てはまるメンテです
長く乗られる予定や 5万キロ付近から購入された中古車とお付き合いするには
オイル管理が 車と長く付き合うこつだと思います