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Bクラス 車検 AT修理2014年11月12日

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車検お願いね のご依頼

試乗してみて 停車するとなんだか おかしい

シフトをP(パーキング)に入れているのに 車が少し動いた

ん??????

やっぱり動く

Pのロックが働いていない

 

坂道に停車させる時にサイドブレーキだけでは不安

不安どころか サイドブレーキだけには頼れない

サイドブレーキワイヤーが伸びたり サイドブレーキの引きが不十分だったりすると

車は無人の状態で坂を下って行きます。

オーナーと相談して今回直すこととなりました。

 

 

 

 

 

 

20年ほど前 サイドブレーキトラブルを目の当たりにした事があります

 

 

コピー ~ 岡本道1

場所はここです。(十二軒道路の阪急の高架を北に50m付近)

ここはなだらかな坂道になっています。

左の白い家は昔 酒屋でした 僕は住吉山手の友人の家に遊びに行く途中

酒屋に立ち寄り 手土産でビールを購入しておりました そしたら

ピーーー ピッピピ  ピーーーーーー ピーーー  ガシャン

 

おーーー事故だ!

と酒屋を出たら

 

 

 

 

コピー ~ コピー ~ 岡本道1

信号待ちをしている赤丸の車に 黄色丸の車が 正面衝突している。

赤丸の車のドライバーが血相を変えて 黄色の車に近寄ると

?????

 

「おえーー! 誰も乗ってへん! なんや!誰も乗ってへん! なんやそれ!!」

と怒りながら叫んでいた

 

僕が「たぶん サイドブレーキの引きが弱くて上から下りてきたんちゃいます?」

と言うと

 

「かなわんわ! 災難や! もう! ええかげんにしいや! ほんまに!あほちゃうん!」

と しかめっ面で かなりご立腹

 

当たってきた車はMT車 ATならPに入れないと鍵が抜けない仕組みですので

こんなトラブルはないですが

MTならサイドブレーキだけ引いて 車を離れれば こんなトラブルもあるのです。

だから坂道で MT車は車から離れるときは必ず ギアを1速に入れて サイドを引いて止めなければなりません。

 

 

赤丸のドライバーの証言を聞くと

 

 

コピー ~ コピー ~ コピー ~ 岡本道1

 

青色の軌道で黄色車がじわじわと上から迫ってきたらしいです

恐かったでしょうね

 

 

酒屋さんが 「この車 ○○さんのや 呼んできてあげますわ」

と呼びに行ったら 黄色車のオーナーが 走ってきて

「あれ?? あそこに置いたのに? なんでや? なんでや? ほんまに あそこに置いたんや」

 

赤色車のオーナーは

「そんなん知るか! 信号待ちしとったら あたってきたんや」

 

僕は笑いをこらえるのが大変でした

黄色オーナーに「サイドブレーキの引きがあまかったんとちゃいますか」

「坂道はギアいれてあげんと 恐いですよ」

と言ってあげて

その場を立ち去りましたが

 

危ない話です 歩道を歩く人だったら大変です。

 

 

 

なので 修理いたします。

 

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まずは 車体からATとエンジンを離脱

 

 

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ATのサイドカバーを外したら ロッドが折れていました

 

 

 

 

 

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シフトをPに入れると このロッドがレバーを押して ギアにロックがかかる 仕組みなんですが

そのロッドが折れていました

これでは Pの機能をはたせません

 

 

このロッドの材質は溶接が困難

溶着できたとしても 何度か使えばまた折れてしまう可能性がある。

 

このロッドだけは部品供給がない

どうしよう?

このロッドは形状が複雑で奥まで曲がりながら伸びていて 製作するのにもむつかしい

困りました 考えます