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ポルシェ911ターボ バルブタイミング調整2014年4月18日
組みあがったけど 基準のバルブタイミングの数値がわからない
調べましょう
これはヴェンチュラーゴルフⅡが以前使用していた シュリックのカムシャフトの調整表
300度 フルリフト時 クランク角105度
表の1mmリフトバルブタイミング 75+45+180=300度
そしてカムシャフトフルリフト クランク角は
300÷2-45(1mmリフト)=105度(フルリフト時)
でこの表の計算があう
みなさんに カムの図で説明したいのですが
ちょっと このブログで簡単に説明するのがむつかしいです
ヴェンチュラーゴルフⅡの今は パイパーの赤丸の290度のカムシャフト
もちろん この調整表も計算があう
カムシャフトが1mmタペットを押している時にクランクの角度がどれだけ動いているかで
調整していきます。そして フルリフト時の角度の測り方は
フルリフト前 フルリフト後 付近の角度の中心をとります。
そうしなければ フルリフト時にはダイヤルゲージの動きが悪く
フルリフトの数値が正確に読めない
ただし 左右対称カムの場合のみです。
だから バルブの開き始めの調整値も一般的に1mmリフト時の値が調整値となります
つまり 911ターボの純正の基準の値を知りたいのです。
もちろん車検証にも書いていないので
調べました
ありました
In. Open 3° After TDC (上死点後)
In. Close 37° After BDC (下死点後)
Ex. Open 27° Before BDC (下死点前)
Ex. Close 5° Before TDC (上死点前)
この数値から 911ターボのカムの度数がわかる
INは 180+37-3=214度
OUTは 180+27-5=202度
ターボだからカムシャフトの度数は低い
調整完了後 INのフルリフト時も確認 計測結果は110度
計算で算出すれば 214度÷2=107度
107度+In. Open 3° After TDC =110度
ぴったり これで間違いない
このカムは左右対称なんだ。
左右非対称のカムシャフトではフルリフトはこの計算では算出できない
どこで調整しているか?
ポルシェはピン式
ヴェンチュラー号は以前ピン式
中心付近にあるたくさんの穴にピンを入れて調整する。
このピン式のメリットは一度調整すればずれない
デメリットは調整に 一回一回取外すので時間がかかる
今のヴェンチュラー号のアジャスタブルプーリーは
このタイプ メリットは一回一回ベルトを外して取外さなくても5本の六角をゆるめれば
簡単に調整できる
デメリットは長年使用すればネジの延びなどで 六角がゆるみ ずれる可能性がある
レーシングカーなら頻繁にチェックするから問題ありませんが
一般車ではやはりピン式がおすすめでしょう。
調整も終わり 車に積み込み準備OK
本国オーダーの部品だらけだったので 時間がかかりました
お待たせしております